ブリーチハイライト毛への縮毛矯正
目次
カウンセリングとビフォーの状態
白髪ぼかしのために入れたハイライトが収集がつかない状態でブリーチ毛、グレイカラー毛、黒毛、アイロン常用によるハイダメージ部分の4種の混ざった髪を矯正させていただきました。
ここまでのハイダメージですと矯正するだけでダメージを進める可能性もあり、ホームケアもシビアになってきます。
癖毛へのブリーチを安易に使用する事は矯正をしなくてもデメリットしかありませんので避けた方が良いです。
結果的にお客様が一番ダメージを被りますので普通に明るめのグレイカラーをされた方が無難かつリーズナブルです。
今回の事例がとてもそれを物語っております。
混在している髪の中で毛先部分がやはり一番ダメージしておりまして、アフターをご覧いただくと分かりやすいのですがグレイカラー部分との境界がわからない程ダメージして色素が残っておりません。
お客様に履歴をお聞きしてもはっきりしないので施術した美容師が強い癖毛でアイロンも常用されるお客様に後先を考えない提案をしたと思われとても残念でした。
今後ブリーチをしなかったとしてもブリーチ部分がなくなるまでは数年かかります。その間もケアをしっかりしないとダメージが遡上してしまいます。
癖毛なのに白髪ぼかしのためにハイライトやブリーチを勧められた場合はその美容師さんに「あなたの勧めたハイライトやブリーチをしてその髪を矯正して伸ばしてくれますか?」と聞いてみてください。的確な返答できない場合やウチは矯正はやっておりませんのでと答える美容師は単価の高いメニューを提案したいだけで本当にお客様の髪のことを考えてはおりませんのでお気をつけください。
安易にブリーチを入れると更に癖毛が広がって毎日アイロンで癖毛と格闘することになり果ては切るしかなくなる髪に自ら育て上げてしまう残念な結果となります。
ブリーチやハイダメージ部分は癖は伸びてもダメージによる質感は変わらないこととダメージが増すかもしれない事、補償外であることをご了承いただき施術に入らせていただきました。
髪のコンディション&履歴
- 縮毛矯正=数年前
- カラー=グレイカラーとハイライト2か月前
- トリートメント=なし
- 難度レベル=4
- 髪の太さ=普通
- 毛量=普通
施術のプロセス
縮毛矯正のプロセス
STEP
プレシャンプー
来店時にはアイロンをされていたので施術前にシャンプーをして髪がウェット状態で癖がどうなっているかとダメージ具合を確認。
STEP
プレトリートメント
毛先のダメージを修復するために、髪の中の穴を埋める高分子、低分子のトリートメント→水分補給→補修成分→油分補給の順にトリートメント剤を塗布、浸透させました。
STEP
薬剤塗布
ブリーチ毛用の優しい薬剤を根元からブリーチ部分直前まで塗布して10分放置してチェック後毛先まで再度塗布して10分放置後に伸びない部分に徐々に強い薬剤を塗布して5分ごとにチェックしながら伸びるのをまちましたがブリーチ部分にも極端に傷んでいるところと意外と大丈夫な部分が混在しておりましたので一度シャンプーして流し、再度伸びていない部分に薬剤を塗布してしっかりと伸ばしました。
それから中間処理をして髪の耐熱性を上げます。
STEP
アイロン処理
熱からの保護を目的とした油分やトリートメント剤を塗布して各部の癖の伸び具合と髪の状態を確認しながらブローをして前髪部分からアイロン処理を全頭してゆきます。
STEP
2剤塗布とトリートメント
最後に、髪を固定するための薬剤を塗布し、しっかりと定着させ一度流してからその後髪に艶を与えるトリートメントを塗布し、しっかり馴染ませて効果を高めてから流しました
アフター
根元のグレイカラーリタッチも同時施術でしたのでかなりの時間オーバーとなりましたがなんとか伸ばすことができました。
写真で確認するとよくわかりますが毛先はほとんど色素が無くまだらなブリーチ毛にしか見えません・・・
黒く見えるところは元々のグレイカラー部分でここは9レベルの明るさなのですがブリーチ部分が明るすぎてハイライトの逆のローライトにしかみえません・・・
今回のカラーは根元のグレイカラーリタッチでしたので中間~毛先はカラーしておりません。
薬剤塗布してから素でもとても伸びにくい髪であることがわかりましたがダメージレベルが新品黒髪部分と解け始める直前のブリーチ毛という極端すぎる状態だったため2度薬剤を塗布することで安全を担保して何とか伸ばすことができました。
コンディションの維持にはホームケアがとても重要になること、カラーはブリーチを入れない事をお話しましたがこの部分に関してはお客様の意識次第なので難しいですが雑な扱いをすればあっという間に更なるダメージ毛になってしまいます。
今回は伸ばせましたが濡らすとトロトロになってしまう状態の髪は切るしかありませんし、カラー毛でも髪に体力が残っていない場合は伸ばすことができませんのでご注意願います。
こういう髪の状態の場合は前処理、中間、アフターで特別なトリートメントが必要な上、高難易度矯正となりますのでお時間も掛かるうえ料金も高額になってしまいます。
ハイダメージ毛はとてもリスクが高くなりますので癖毛で矯正を考えてみえる方はブリーチやハイライトは避けてください。
今回は高難易度縮毛矯正×2+リタッチカラー+トリートメント を施術させていただきました。
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